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==あらすじ== | ==あらすじ== | ||
[[file:nasubi.jpg|thumb|200px|なすび]] | |||
今回とんちきとろんがやってきたのは<[[なすび王の国]]>。なすび族が支配する野菜系の民族の国である。 | 今回とんちきとろんがやってきたのは<[[なすび王の国]]>。なすび族が支配する野菜系の民族の国である。 | ||
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==なすび王の国== | ==なすび王の国== | ||
[[file:nasubi_map.jpeg|thumb|300px|なすび半島の地図(なす暦5年ごろ)。]] | |||
詳細は[[なすび王の国]]を参照。 | 詳細は[[なすび王の国]]を参照。 | ||
〈なすび王の国〉は、〈列島〉南部に位置する立憲君主制国家。前身である<なすごん王国>の初代国王なすごん一世が王政を施行して以来、段階的な拡大を経てなすび族がその他の野菜系民族を支配してきた。 | |||
なすび族は品種によって緑なすび・紫なすび・赤なすび・青なすびに分かれており、各品種はそれぞれ王族・貴族・資本家・労働者という各社会階級に分けられている。この内、緑・紫両なすびは中立を守っているが、赤なすびと青なすびは直接的な利害関係を持っていることもあってお互いが強い敵対感情を抱いて対立している。 | なすび族は品種によって緑なすび・紫なすび・赤なすび・青なすびに分かれており、各品種はそれぞれ王族・貴族・資本家・労働者という各社会階級に分けられている。この内、緑・紫両なすびは中立を守っているが、赤なすびと青なすびは直接的な利害関係を持っていることもあってお互いが強い敵対感情を抱いて対立している。 | ||
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==登場人物== | ==登場人物== | ||
<gallery mode=traditional> | |||
file:nasubi_tonmanu.jpg|とんちきとろん | |||
file:nasubi_nasubin kid.jpg|なすびんキッド | |||
file:nasubi_kantigai aonasu.jpg|勘違いした青なす | |||
file:nasubi_tomato.jpg|トマト大臣 | |||
file:nasubi_KingⅥ.jpg|国王 | |||
file:nasubi_PM.jpg|総理大臣 | |||
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'''[[とんちき坊や]]''' | '''[[とんちき坊や]]''' | ||
<br/>個別記事を参照。 | <br/>個別記事を参照。 | ||
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'''緑なすびの国王''' | '''緑なすびの国王''' | ||
なすび王の国の国王。王としての名はなすごん6世。王太子は長男。作中ではなすびんキッドによる説明のイメージ内と、王太子のクーデターで拘束される際に登場する。 | <br/>なすび王の国の国王。王としての名はなすごん6世。王太子は長男。作中ではなすびんキッドによる説明のイメージ内と、王太子のクーデターで拘束される際に登場する。 | ||
立憲君主制の王として政治の実権は一切持っておらず、儀礼的な役割しか与えられていない。先代国王や実子の王太子と比べると国民の人気はあまり高くはなく、本人はそれを気にしている。現体制の維持が最大の目的であるため、保守主義を掲げる赤なす党とは相性がいいようだ。ただ、そのことが王太子のクーデターにおいて赤なす党政権もろとも追放されてしまう遠因ともなった。 | 立憲君主制の王として政治の実権は一切持っておらず、儀礼的な役割しか与えられていない。先代国王や実子の王太子と比べると国民の人気はあまり高くはなく、本人はそれを気にしている。現体制の維持が最大の目的であるため、保守主義を掲げる赤なす党とは相性がいいようだ。ただ、そのことが王太子のクーデターにおいて赤なす党政権もろとも追放されてしまう遠因ともなった。 | ||
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==作中で起こった出来事== | ==作中で起こった出来事== | ||
出来事についての詳細は[[五月政変(なすび王の国)]]を参照。 | 出来事についての詳細は[[五月政変(なすび王の国)]]を参照。 | ||
[[file:nasubi_17.jpg|thumb|300px|演説する王太子=新国王・なすごん7世]] | |||
===青なす党のなが~いメーデー=== | ===青なす党のなが~いメーデー=== | ||
なす暦95年5月1日から同月28日まで続いた青なす党が主導した反政府運動の通称。メーデー集会に端を発してはじまり、王太子のクーデターを機に鎮静化するまでの約1ヶ月もの間続いたことから「なが~い」と冠されている。 | |||
この反政府運動は、同年4月に施行された赤なす党政権による税制改革への反対デモが拡大した結果発生した。最終的には現政権の退陣を迫るデモへと発展した運動は、政府による非常事態宣言発令と軍隊動員を招き、赤・青両なすびが武力衝突に至る契機となってしまった。 | この反政府運動は、同年4月に施行された赤なす党政権による税制改革への反対デモが拡大した結果発生した。最終的には現政権の退陣を迫るデモへと発展した運動は、政府による非常事態宣言発令と軍隊動員を招き、赤・青両なすびが武力衝突に至る契機となってしまった。 | ||
===王太子のクーデター=== | ===王太子のクーデター=== | ||
なす暦95年5月27日に発生したクーデター。緑なすびの王太子が主導して決行された。王宮警備隊を動員した不意打ちの実力行使によって、国王や総理大臣以下多数の政権幹部を拘束した。この結果、現政権は崩壊して王太子を首班とする臨時政府が設置された。 | |||
===第一憲政の終焉=== | ===第一憲政の終焉=== | ||
王太子のクーデターの翌日、なす暦95年5月28日、王太子は王宮のバルコニーから市民に向かって演説し、現体制の崩壊と自身の新国王即位を宣言した。そして、新国王としての最初の勅令によって現行憲法の停止と新憲法制定議会の設置を命じ、自ら親政を執ることを国内外に示した。 | |||
==発表== | ==発表== |